オーバープリントブラックについて
印刷では微妙に版がずれることが避けられないため、それを目立たせないための処理として、K(ブラック)100%のオブジェクトに対して、出力機側で自動的にオーバープリント(スミノセ)をかける設定をしております。一般的には印刷の製版時(RIP処理時)に自動的にオーバープリントの処理を行います。
弊社でも製版時に、すべて自動処理をしております。
小さい文字などでは気になりませんが、広範囲にわたってK(ブラック)100%が置かれている場合、オーバープリントがかかり、意図せず、下地が薄く透けて見えてしまう場合があります。尚、K(ブラック)100%以外の場合は、オーバープリントはかかりません。
広範囲にK(ブラック)100%の指定をされる場合は、ブラック100%にシアン1%を加えるか、あるいは後述のリッチブラックを指定して下さいますようお願いいたします。
弊社でも製版時に、すべて自動処理をしております。
広範囲にK(ブラック)100%の指定をされる場合は、ブラック100%にシアン1%を加えるか、あるいは後述のリッチブラックを指定して下さいますようお願いいたします。
オーバプリントブラックによるトラブル
また近年、透明効果を使用できるようになったことで、透明効果とオーバープリントブラックにまつわる思わぬトラブルが発生するようになりました。
K(ブラック)100%のオブジェクトと透明効果の使用につきましてはご注意くださいますようお願いいたします。以下にその事例をご紹介します。
実はこのオブジェクトのデータ上のカラー情報は「K(ブラック)100%」です。ここに透明効果として、不透明度を「70%」と設定されており、画面上は上図のような表示となります。しかしこのオブジェクトも、見た目のカラーとは関係なく、K100%のオブジェクトであるので、RIP処理時に、オーバープリントブラックが設定され、下のオブジェクトに対して色が乗り、上図中段のような印刷結果になります。
こちらもブラック100%にシアン1%を加えるか、あるいは後述のリッチブラックを指定して下さることで回避できます。
K(ブラック)100%のオブジェクトと透明効果の使用につきましてはご注意くださいますようお願いいたします。以下にその事例をご紹介します。
実はこのオブジェクトのデータ上のカラー情報は「K(ブラック)100%」です。ここに透明効果として、不透明度を「70%」と設定されており、画面上は上図のような表示となります。しかしこのオブジェクトも、見た目のカラーとは関係なく、K100%のオブジェクトであるので、RIP処理時に、オーバープリントブラックが設定され、下のオブジェクトに対して色が乗り、上図中段のような印刷結果になります。
こちらもブラック100%にシアン1%を加えるか、あるいは後述のリッチブラックを指定して下さることで回避できます。
オーバープリントブラックによる下地の透けなど、意図しない色の変化など弊社ではチェックは致しません。またこれらによるクレームも承りません。墨100%のオブジェクトにつきましては、あらかじめご確認の上、ご入稿くださいますようお願いいたします。